組み立て前の部材。番付け確認に一苦労。
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主に都内大学の建築系有志学生により組織される「能楽×建築研究会」が佐渡を訪れました。
旧赤泊村大椋神社に残る組み立て舞台の建設を通して、木造建築について学ぼうというのが目的です。
佐渡には多くの能舞台が現存していますが、「組み立て式」と呼ばれる舞台も何箇所かに現存しています。通常は小屋や神社拝殿の下に保管しておき、祭りの時に組み立てるものです。
現在は組み立てられて使われているものは全くありません。
いったいどんな舞台なのでしょうか??
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組み立て前の打ち合わせの様子。
役割分担を決めています。 |
地元大工さんに講師をお願いしました。
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地面の上で”地組み”します。 |
地組した部材を立ち上げます。 |
組みあがってきました。
ここまで来るのに時間がかかりました。
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高さは5m程あります。 一時的な組み立て舞台とは思えない、
非常に堂々とした立派な舞台です。
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屋根タルキも掛かり、ほぼ完成です。
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境内に建つ能舞台でなく、通常は保管されており、祭りの時だけ姿を現す「組み立て舞台」。地域の魅力ある歴史的建造物として、再び活用されることを祈ります。
「能楽×建築研究会」の皆さん、大変お疲れ様でした。
日本の伝統芸能である能楽を解剖・分析し
新たな解釈による能舞台を再構築することを目的とする
「能楽×建築研究会」の
WEBサイトはこちら⇒
大椋神社の組み立て能舞台に関しては
「祝祭の仮説舞台
〜神楽と能の組立て劇場〜」 1997年 彰国社
西和夫+神奈川大学建築史研究室 著
にて紹介されています。 |