能楽同好会 三菱光華会 佐渡合宿
 2004年7月3日〜4日

能の大成者である世阿弥配流の地、佐渡。
東京・滋賀・山梨の能愛好家で構成される能楽同好会「三菱光華会」の皆さんが佐渡合宿を行いました。
島内 の世阿弥ゆかりの地を訪ねるのはもちろんのこと、佐渡の神社境内に現存する能舞台でお稽古を
行うという佐渡の文化を肌で感じることができる”体験型ツアー”だそうです。
どんな佐渡を体験されたのでしょうか??
 

■7月3日 佐渡市 諏訪神社能舞台にて稽古  

△諏訪神社能舞台(旧両津市原黒)
神社の境内に佇んでいます。
(写真をクリックすると拡大されます)

能舞台の背後には加茂湖が見えます。



稽古の会場となった
諏訪神社能舞台は
毎年、島内で一番薪能が
行われる場所です。
今年は9月4日、
10月2日に薪能が
予定されています。
詳しくは
両津観光協会HPまで→


境内は加茂湖を
望むことができる
高台にあり、遠く大佐渡の
山々を望むことができます。
絶景ですね。


境内にビニルシートを敷いて、
お互いの成果を鑑賞し合います。
屋内の能楽堂とは異なる雰囲気。
天候にも恵まれて良かったです。







△神社境内に皆さんの声が響きました。
ホールやお座敷で行う稽古とは違った
趣があるそうです。 (参加者談)
 





 






△仕舞のお稽古も行なわれました。





島外の
能楽同好会の皆さんに
佐渡にお越し頂き、佐渡の
能舞台で
お稽古して頂く・・・・・。
佐渡の能舞台を
見学する以上に
佐渡の能舞台と
その空間を楽しんで
頂けたことと思います。

能に日頃から
親しまれている方々
だからこその
佐渡の楽しみ方ですね。




△3時間程のお稽古でした。
皆さんお疲れ様でした。

 

舞台の前で参加された皆さんで
記念撮影。
 


 

佐渡に配流された世阿弥が
住んでいたとされる正法寺(旧金井町)
を訪れました。

写真右が本間寅雄先生
丁寧なご説明頂きました








2日目はバスツアーです。
世阿弥ゆかりの地、
能に関する史跡を中心に
島内を巡りました。
佐渡博物館前館長の
本間寅雄先生に講師として
ご同行願いました。

ツアールートは・・・
正法寺(旧金井町)
→黒木御所(旧金井町)
→妙宣寺(旧真野町)
→佐渡博物館(旧佐和田町)
→大膳神社能舞台(旧真野町)
→能楽の里(旧両津市)
→本間家能舞台(旧両津市)







正法寺境内には世阿弥の腰掛石があります。


△大膳神社能舞台(旧真野町竹田)
今年6月6日に薪能が行われました。
毎年多くの観光客が訪れます。




 

佐渡博物館前の世阿弥直筆の書状
の碑。奈良宝山寺から書状刻文の許可を得て、平成9年に竣工しました。


△大膳神社能舞台(旧真野町竹田)
今年6月6日に薪能が行われました。
毎年多くの観光客が訪れます。



正法寺を後にし、 黒木御所、
妙宣寺に立ち寄り、
佐渡博物館にて
世阿弥直筆の書状を写した
石碑を拝見しました。
 

佐渡の能楽のこと、能舞台のことなど
本間先生からお話して頂きました。
諏訪神社能舞台とは微妙に異なる
能舞台でした。
能楽の島佐渡と
光華会の皆さんの
今後の交流の
継続を切に願います。
また是非とも
佐渡にお越し下さい。

光華会が所属する
三菱能楽同好会「菱水会」の
ホームページはこちら

■三菱光華会

終戦直後の混乱時、先輩が「議論や理屈でなく、趣味の道で社員の心を落ち着かさせ、
かつ日本の古い伝統の良さを残すために」と社内に呼びかけ、終戦僅か2ヶ月後
の昭和20年10月に三菱光華会が発足し稽古を開始。現在、東京芸術大学名誉教授 藤波重満先生の
ご指導を頂き、三菱化学・三菱樹脂・旭硝子・三菱総研各社及びグループ会社の社員とOB約50名で
構成され、今日に至る。また、観世流能楽を通じて三菱各社の親睦を図り、能楽の普及に努めようという
趣旨で昭和24年に発足した菱水会(三菱能楽同好会)では中核かつ最大のグループとして、三菱光
華会は、会員相互の親睦と技能の向上を目指し、活発に活動を続けている。

 

佐渡支局トップへ⇒