講義「文化財における痕跡調査」日塔和彦氏 日塔氏は早くから文化財保存に従事され、著書も多数で特に痕跡調査のエキスパートして知られています。 今回の講義は、佐渡建築組合組合長の加藤一馬氏のご厚意により佐渡職業訓練校の教室を借りて、行われました。
講義では、「痕跡調査の目的、調査の種類には建物に関しては実測調査、計画寸法調査、破損調査、仕様調査等多数あること、また立地や創立沿革や復原や変遷を扱った資料に関しても棟札、祈祷札類、刊行物、古文書等たくさんあること、記録方法としては野帳、写真、摺拓本、籠書、見取図、パソコン等があり、現場写真の撮影の注意点やその他の注意点」についてのべられました。
植田旅館で、痕跡調査の実習 講義の後、佐渡地域活性化委員会事務局長 廣瀬俊三氏のご厚意により紹していただいた佐渡郡金井町にある植田旅館で、痕跡調査の実習を行いました。この旅館は120年前、明治初期に建てられたものです。
建物の部材の様々な痕跡から、過去に関する推論をたて調査を進めていくのは、まさに推理小説を読むような楽しみがあります。
框束の完成 午後は加茂神社・能楽堂に戻り、前日までの実習の続きを行い、金輪継ぎと框束を完成させました。完成すると、講師の先生たちも受講生たちも喜びが顔にあふれていました。